Archive for the ‘自前の経営学’ Category

ブランド=小さな神話2 連続性 

日曜日から始まった戦隊シリーズ海賊戦隊「ゴーカイジャー」は1作目のゴレンジャーから数えて戦隊シリーズの35作目になるそうです。

そしてこのゴーカイジャーは、なんとレンジャーキーという装置をつかって自由にこれまでに登場してきた戦隊シリーズのキャラクターに変身できます!

つまりこのゴーカイジャーをみるとこれまで34作の戦隊シリーズが全て見れるというのです!もちろんストーリーは違いますが・・・・

大人から見ると 「それって、あり?」

ですが、子供から見ると 「すごい!」 の一言。

そしてこれまでの戦隊シリーズで使われたキャラクターがテレビに出てくるということは

売れ残っていたキャラクターグッズを再度販売し、収入を伸ばそうとしていること見え見えですね。

でもそれだけではなく、「戦隊ヒーローというブランド」の形成にもつながります。

つまりこれまでの戦隊ヒーローのキャラクターという経営資源を利用し、

今回の戦隊シリーズでの財としての連続性をアピールすることで消費者への認知度を上げようとしているからです。

子供の需要を企業の売り上げにつなげるには、親からお金を出させる必要があります。

子供時代から見ていた戦隊ヒーローが店頭にあることで、親世代への認知度も抜群になるということです。

ブランド形成に必要なのは、このような消費者の中に商品群の中にある「連続性」を見つけさせることでもあると思います。

ブランド=小さな神話

ブランドを作ることのむずかしさを実感しています。

WaDyというブランドには、経営者としていろいろな思いを込めました。

でもそれではいわゆる”ブランド”にはなりません。

登録商標にするだけではなく、消費者から支持されるブランドとなるための条件みたいなものを

自分なりに考えてみたいと思います。

以前、ある社会哲学者のエッセイを読んだ時に、

「現代は大きな神話がないから小さな神話をみんな信じる」

という趣旨の記述がありました。その時、

「小さな神話ってなんだろう?」と思いましした。

大きな神話とは、地域や国で多くの人々によって語られてきた神、宗教、信仰に関する物語です。

キリスト教の聖書も古事記なども大きな神話と言えるでしょう。現代ではそんなものを誰も信じていないというとことですね。

その一方でみんなが信じるようになった「小さな神話」とはもっともっと少数の人の間で限られた時代、地域で語られる神話だと

言えるのでしょうが、具体的にはどんなものなのかがはっきりしません。

私は、最近になってブランドこそがこの「小さな神話」の代表ではないかと考えています。

この「小さな神話」としてのブランドが形成されるためにはどんなプロセスが必要なのか

考えてみたいと思います。

仮面ライダーオーズの経営戦略

この秋から始まった新しい仮面ライダーオーズ。男の子のいる家ではこのヒーローにかき回されているのではないでしょうか?

以前より子供むけのビジネスに対してとても危険を感じておりましたが、このヒーローも私には悪魔みないな存在になっています。

そのキャラクターグッズや関連商品を売るための戦略を経営者としては評価すべきなのでしょうが、親として、社会人として遺憾に感じています。

その戦略を3つにまとめてみます。

戦略その1 新しいキャラクターをほぼ毎回登場させ、その関連商品を即座に販売する

テレビの連続放映というメディアを通じて毎回新しいタイプの仮面ライダーになったり、新しいメダルを出します。

仮面ライダーはかつて1回のシリーズに1人、1つのタイプでした。それが今は複数の仮面ライダーがいて、しかもそれがタイプを変えていきます。

今のオーズは3つのメダルを組み合わせて変身するのでそのタイプの組み合わせは、これからどんどん増えそれに合わせて関連グッズも増えていくのです。

関連グッズ以外に食品パッケージにも変化していくオーズ・他の仮面ライダーが付いてきます。

戦略その2 頻繁かつ即自的な広告・コマ―シャル戦略

仮面ライダーは30分番組ですが、その間に2回のコマーシャルタイムがあります。

放送が始まって7分後くらいと22分後くらいに。視聴率アップのためかストーリーは2回で完結するようになっています。

以前は放送の中間の15分前後に1度、コマーシャルが入るのは普通でしたが、2回もコマーシャルが入り

関連商品のスポンサーがコマーシャルを繰り返し繰り返し浴びせるように流します。そしてその日の放送で新しく出てきたキャラクター関連商品の広告を即時に行うのです。

AIDMAの法則を短縮させるマーケティング戦略あるいはいわゆる「衝動買い」を行わせる狙いがあります。幼児の購買を誘うにはとても効果的なやり方ですね。

戦略その3 少量かつ多品種生産により継続的なヒット商品販売

新しいキャラクターの関連商品は需要を下回る供給しかしていません。つまり品切れ状態を作り、ネットオークション、クチコミなどを通じての宣伝効果を狙います。

品切れ状態の中、すぐさま新しいキャラクターをだして、需要を下回る供給しかしない。それがクチコミや話題を呼ぶ・・・

いてもたってもいられない幼児や子供をつれた「おじいちゃん・おばあちゃん、パパ・ママ」はわれ先にと商品を買いに走りますね。そして品切れになっている状態・・・

これの繰り返しを行うことで、家電業界で行われていた商品の「垂直的立ち上げ」を半年、あるいは1年のテレビ放映期間に何十回も行う戦略を取っています。

現在のヒット商品は寿命が短いと言われていますが、それをわざと作り出し、次の需要を喚起する。

それは絶え間なく人の欲望を生み出していくプロセスとも言えます。

以上の3つは経営戦略としては優れているのは事実です。

ただ顧客が幼児や子供であることが問題ではないでしょうか?

私は、判断・識別能力のない幼児や子供にたいして行う戦略として上記の戦略は教育的、倫理的、社会的に望ましくないと思います。

経営者としも「ここまでするの?」と感じているのが本音です。

もちろん法に触れるようなことはしていないし、企業として利潤追求に最大の努力をしていると言えばそれまでです。

ものが売れないご時世にこれだけ物を売るのは賞賛すべきことかもしれません。

仮面ライダーオーズのテーマは「欲望」です。人間の欲望が「ヤミ―という怪物」を生み出していきます。

それをやっつけていくのがオーズです。「欲望はよくないぞ!気をつけろ!」というメッセージで

視聴者の「欲望」を掻き立ててビジネスをしているというパラドックス。

そんなパラドックスを受け入れないといけないのは、現在の日本の象徴かもしれません。

お金をかけずに繁盛店に変えるセミナー

「お金をかけずに繁盛店に変える本」の著者、冨田英太氏の講演会に参加してきました。

彼は、コンサルタント会社アチーブメントストラテジー社の代表をされていて、顧客は3年間で1000人を超えるそうです。

経営者の方は皆さんご存じだと思います。2時間のセミナーでしたがあっという間に過ぎました。

とにかく話が面白い!

次から次へと聴いている人を惹きつける事例や例え話は「さすが!」の一言に尽きます。

あまりセミナーの内容を話すと冨田氏の営業妨害になりかねないので控えさせていただきます。

経営コンサルタントは、私も憧れの職業なのですが、「目に見えないサービスにもかかわらず実績が物を言う」

業界の厳しさを冨田氏の穏やかな表情と親しみやすい口調からは感じられないくらい自信をもっておられるようでした。

いろいろな情報を頂きました!ありがとうございました!

やさしい美術プロジェクトに感銘!

ラジオビタミンというNHKのラジオ番組を時々聞いています。「ときめきインタビュー」というコーナーでは各界で活躍されている方にじっくりインタビューします。

名古屋造形大学の高橋伸行先生のインタビューには深い感銘をうけました。高橋先生は「やさしい美術プロジェクト」のディレクターをされています。このプロジェクトというのは大学のプロジェクトで病院とアーティスト、デザイナーの協働作業で「安らぎのある医療環境」などを創出するアートプロジェクトとのこと。具体的には小牧市民病院にアート作品を展示したり、瀬戸内海国際芸術祭で大島で美術作品を創作されています。(詳細は高橋先生のブログ)を見てください。)

その中のインタビューではっとする瞬間がありました。それはアートとインテリアの違いについての高橋先生の見解でした。

「インテリアは、個人個人には訴えかけないが、アートはその固有の空間に存在することで、個人個人に訴えかけることができる」

この言葉は衝撃でした。そしてこれがWaDyの目指すところを端的に表現していると感じました。

今のインテリアの多くは、大量に生産されて、大量に消費され、捨てられていくもの。それゆえ固有の空間を演出したり、個人個人に語りかけるような力を失ってしまったということではないでしょうか・・・・・

わたしが、このブログでも書いた「やさしい家具」や「やさしい経営」というのは、

今のインテリアに対する反省でもあります。

「やさしいインテリア」はなかなか言葉で表現するのが難しく、

ましてやインテリアという形にするのはもっともっと難しいのです!

でもこれからもWaDyは「やさしいインテリア」の創造を目指してがんばることにします。

「やさしい美術プロジェクト」の存在に勇気づけられました!

「やさしい美術プロジェクト」のように、地域や人々の暮らしに溶け込み、しかも個人個人に訴えることのできる「やさしいインテリアプロジェクト」ができればいいなー。

いつか「やさしいアートとやさしいインテリア」のコラボができる日を願って。。。。

  

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