Archive for the ‘ソファベッド・ヒストリー’ Category
ソファベッド・ヒストリーVol.26 5年間を振り返って
ソファベッド・ヒストリーのシリーズで私のソファベッドの開発プロセスを紹介してきました。そしてソファベッド「アルシュ」が誕生しました。何度も諦めようと思いましたが、多くの方に支えていただきここまで辿り着きました。
5年半の間に合計10種類のソファベッドを作成しました。最初のソファベッドは形を変えて生まれたばかりの息子のベッドとして使われました。そしてその息子ももうすぐ5歳になります。今思うと息子はずっと私の作った試作品のソファベッドを使ってくれていたことに気づき、思わず涙が溢れてきました。
そしてこの1年、中国から鋭い助言と温厚なサポートしてくださったパートナー工場の社長様からは多くのことを学ぶことができました。彼は私とは正反対の(!?)ビジネススタイルを持っておられているのです。
私は、仕事が趣味なのですが、彼は趣味が仕事なのです!私は仕事をしすぎると体調を崩しますが、彼は仕事を休むと体調が悪くなるそうです!
ソファベッド”アルシュ”の誕生はそんな正反対の2人のコラボレーションでもあります。
この5年を振り返って、こんなに素敵な出会いをいただいた神様に感謝します。
アルシュは神様からの贈りものだったのかもしれないと思う今日この頃です。
WaDyのソファベッドは引っ越しにも便利!
只今、引っ越しシーズン真っ最中ですね。引っ越し屋さも、一年で一番忙しい週だと思います。引っ越しされる方、頑張ってください。
私は人生で20回以上、引っ越しをしております!引っ越しが趣味なわけでも、自分や家族が転勤族なわけでもなく、一つの場所にとどまるのが嫌なわけでもないのですが、こんな引っ越し人生を送っております。
基本的に引っ越しは面倒ですし嫌いなんです。でも長年、なんとなく「引っ越しぐせ」が付いたせいか、いつでも引っ越しできるように、なるべくものを持たないようになり、使わないものは
箱に詰めて置いておくようになってしまいました。でも私の引っ越し人生にも1ついいことがありました!それはWaDyのソファベッドもこんな引っ越しぐせのついたおかげで考え出されたからです。つまり自分で持ち運びができるように工夫されています。
家具の中で一番大きいものはベッドやソファですよね。
「そのベッドやソファがコンパクトになったら引っ越し屋さんに頼まなくても自分と家族や友達に手伝ってもらえれば引っ越しができる!」
この発想が組み立て式で、組み立てと解体が簡単で、何回組み立てても大丈夫なWaDyのソファベッドを生みました!
WaDyのソファベッドは組み立て式なので、解体して持ち運びができます。後部座席を倒してしまうと自家用車にも載せることができます。
私の車はハッチバック式の普通の自家用車ですが、後部座席を倒すと、解体したWaDyのソファベッドがなんと5台分は軽く入ってしまいます!
私のように、引っ越しが多い人にはWaDyのソファベッドがおすすめです。
ちょっと宣伝になりましたね!
ソファベッド・ヒストリーVol.25 カラフルソファベッド2
カラフルソファベッドは、パートナー工場の代表の方からの提案から始まりました。もともとは、フレーム表面を仕上げるのに適した素材が見つかったことから発展していったのです。そしてWaDyソファベッドの構造がフレームとカバー部分に分けれることから、「豊富なカラーを準備し、フレームとカバーの組み合わせが自由に選べる」という商品コンセプトが自然と出てきました。この商品コンセプトは、WaDyがライフスタイルを提案するのではなく、お客様がライフスタイルを創造することをサポートするブランド
であることとも一致しました。そして私は悩んだ末に、ソファベッドを一刻も早く市場に出したいという気持ちを抑えて、再度、このカラフルソファベッドの開発に取り組むことを決めました。パートーナー工場の社長は、私の気持ちを汲み取っていただき、素早い対応をしていただきました。ソファベッドのスペック、サイドフレームの色、カバーの生地や色を次々と決定していき、サンプル品の作成に入りました。そして2009年の年末に8色のカラーフレームに8色のカバーリングをそろえたカラフルソファベッドがついに完成しました!このカラフルソファベッドは、WaDyで開発したソファベッドのちょうど10番目に当たります。生地の色は、ベージュ、ライトイエロー、ブラウン、グレイ、ブラック、オレンジ、ブルー、そしてレッドの8色です。フレームは木目がナチュラルウッド、ゼブラの2種類で、残りは単一の色でイエロー、グレイ、ブラック、オレンジ、ブルー、レッドの6種類をそろえました。8色のフレームデザインと8色のカバーが自由に選べます。つまり8x8=64のカラーバリエーションです!こんな楽くてわくわくするソファベッドのシリーズが出来上がりました。このカラフルソファベッドを見ていると、今まで取り組んできた9代のソファベッドの開発の苦労など、忘れてしまいそうになります。豊富な色とその色を自由に組み合わることで、ライフスタイルの創造につながっていくことを願っております。
ソファベッド・ヒストリーVol.24 カラフルソファベッド1
さて、ソファベッド・ヒストリーでやっと、発売するバージョンを紹介できます。前回のこのシリーズで紹介したソファベッド9号はデザイン的には究極に近いと考えております。機能性・デザイン性・品質を高次元でシンクロさせているのです。クッションの座り心地も改良し、自分でもソファベッドに関しては「もうやることは全てやった」と感じておりました。価格に関しても、部品や素材の最適化を進め、当初設定していた価格帯よりも、20%ほど安くなりました。あとはこのソファベッドを市場に出して、お客様に評価してもらうつもりでした。
そんなとき、パートナー工場の社長から提案がありました。
「いい素材が見つかりました。ソファベッドのサイドの部分をカラ―パネルにしませんか?少し重量が重くなりますが、価格が格段に安くなります。。。。」
これまでのソファベッドは木製のフレームなのでカラ―バリエーションは2色でした。クッションのカバーリングでカラ―バリエーションをそろえる予定でした。その木製フレームでカバーリングの次に目立つサイドの部分のみをカラ―パネルにして、8色程度をそろえようという提案でした。
私は最初、この提案を受け入れるかどうか迷いました。というのも重量が重くなるということと、在庫管理の面が気になりました。でも一番気になったのは、ソファベッドの販売開始が遅れることでした。また最初から素材やデザインを見直していかなければならないと思いました。すでにソファベッドの開発に時間と費用をかけすぎていることで焦っており、1日でも早くソファベッドを販売したいというのが当時の思いでした。
ソファベッド・ヒストリーVol.23 指詰め防止のデザイン完成!ソファベッド9号
大川の家具展示会に出展した際に、バイヤーの方から指摘されたのが、ソファ⇔ベッド変換時の指詰めのことでした。これはソファベッドをデザインしてからずっと気になっていることでした。ベッドの床板を2枚に折って重ね、ソファの座面にするので、どうしても床板の間で手を挟む可能性がありました。
この指詰めを防止することが最後の最後でできました!しかもデザイン性を損なうことなしにです!これを思いついた時は、ほっとしたというのが正直な感想です。ソファベッド1号の誕生から、なんと5年の歳月が流れていました。
指詰め防止に対して、最初に考えのが、ガススプリングというオフィスチェアーの昇降に使われているものをソファベッドに取り付け開閉を調整するというものでした。ガススプリングを製造している会社に出向いて、サンプルを見せてもらったり、性能をお聞きしました。そしてソファベッドの図面を見せて取り付け方法などを聞いてもらいました。担当者の方は、「理論的には可能ですが、まず特注で作らないと現在のモデルではソファベッドには取り付けられない」と説明されました。費用と時間があれば、この研究開発は行う価値があると考えましたが、その費用の高さを聞いて断念しました。そしてさらにこのガススプリングを取り付けることで、商品価格自体も高くなるということは明白でした。これ以外にもドアを閉める際に速度を緩めるドアクローザ―の原理を応用した指詰め防止器具も考えておりましたが、実際の商品サンプルを作るまではいきませんでした。
そしてこれ以上器具や部品を使わずに指詰めを防止する方法を考案したきっかけは、中国のパートナー工場の社長のソファベッドのデザインに関するコメントでした。それを聞いた時は何も思わなかったのですが、1週間ほど経ってから頭の中で、ソファベッドのデザインが変わり始めたのです!私はデザインを考えるとき、鉛筆を持って紙に書いたり、マウスを操作してCADで形を作る前に、何も持たずに目を閉じて頭の中で描きます。
指詰め防止の原理は簡単です。2枚の座面がぴったり重なるから指を詰めるのであって、わざと重ならないように板の大きさを変えました。そして座面の横に取り付けるサイドパネルと背もたれを支えるバックボードを下に長くし、ソファ⇔ベッド変換時に取っ手としても機能するようなデザインにしました。
こうしてデザイン性と機能性を同時に追求した(ちょっと古い言い回しですが)究極のソファベッドが完成したと自負しております。これで思い残すことはないと思い早速、図面を書き、サンプルを作成して頂きました。これがソファベッド9号です。そして現在WaDyのホームページに掲載されているソファベッドはこの9号と同じモデルです。指詰め防止になっているか、じっくり見てくださいね。
もし私が一人でビジネスを展開していたら、この9号を最初に販売していたはずです。しかし販売計画をたてている途中で、パートナー工場の社長からとんでもない提案が飛び込んできました。

