フランダースの犬のもう1つのストーリー

「フランダースの犬」のストーリーがもう1つあることをご存知ですか?

私の世代は子供の頃にテレビで見て、強烈な印象を今でも持っている方も多いのではないでしょうか?特にラストシーンは忘れられません。

絵の才能がありながら、両親もなくおじいさんと暮らしていた貧しい少年ネロが、愛犬のパトラッシュとクリスマスイブの夜、教会でルーベンスの絵に見守られて天国に召されるシーン。

大人になってから、映画化されたのを見に行ったのですが、最後まで見れないくらいずっと泣きっぱなしでした。

舞台はベルギーのお話ですが、実は作者はイギリス人だそうです。原作は1872年に出版され、戦後日本にもアメリカ人によって紹介されました。

そして1975年にアニメ化されます。その後も何度も再放送されたり、映画化もされました。1975年の放映当時、

「ネロとパトラッシュを殺さないで!」

という視聴者からの投書が殺到したというのを後に製作を担当された方が語っておられました。

前置きが長くなりましが、この「フランダースの犬」はアメリカでも出版されたのですが、ストーリーが大幅に変更されたそうです。

そのストーリーとは

「ネロはクリスマスイブの夜に天国に召されず、逆境を乗り越えて画家として大成する!」

というのです!!!!!!

まさにアメリカンドリームとしてのストーリーです。

皆さんはどう思われますか。私は複雑な心境でした。

私は子供の時からずっとこのアメリカ版のストーリーを望んでいました。

「どうして、あんなにやさしくて、頑張っているネロとパトラッシュが死なないとダメなのか」

自分で何度も場面を思いだしては、話のストーリーを変えて、どうしたらネロとパトラッシュが生きていけるのかを考えていたのでした。

そして大人になってからも、ネロとパトラッシュに起こったような不条理が存在することをとても悲しく思い出すことがあります。

もう1つのフランダースの犬のストーリーは、もう少ししてから探してみようと思います。

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