自前の経営学 戦後の景気変動の理由1
先日、65回目の終戦記念日を迎えました。国連やアメリカの広島訪問や、管首相の韓国へのメッセージなどが
取り上げられました。戦後65年の間に日本は、経済発展を遂げたと言えます。そしてバブル経済が崩壊してからもうすぐ20年が経ち、未だに経済回復の見通しが
たっていません。日本経済の変貌の過程について、いろいろな角度から議論されてきましたが、私はどれも納得いきません。
それで自分なりに日本経済の景気変動の理由を考えてみました。そのキーワードが「戦争」(=第2次世界大戦)です。
戦後経済なのにどうして「戦争」なの?と言われそうですが、
戦後の日本経済を担った人が「どんなふうに戦争と関わったか」ということが日本経済の景気と関連していると私は考えています。
国民の戦争体験とは、その後の一国の運命を変えてしまうくらいに強烈なインパクトがあると考えます。
戦後復興期(1945年~1963年頃)=戦争を実体験した方々が経済の担い手
高度経済成長期(1964年頃~1975年頃)=戦争期を子供時代に体験し、「物がない時代」を生き抜いた方々が経済の担い手
安定成長期+バブル経済期(1975年頃~1992年頃)=第1次ベビーブーマー 戦争を直接体験していないが、親世代から直接、戦争体験を聞く世代。物が増えていく時代を謳歌した人が経済の担い手
景気後退期(1993年頃~現在)=もはや戦争は、客観的事実として歴史教育、メディアを通じて知る第2次ベビーブーマーを中心とした世代。デフレ経済やマイナス成長が当たり前と感じる人が経済の担い手。
この担い手というのは第1線で活躍しているということです。経済活動というのは、人が行うものです。だからその人の特徴が変われば、経済活動の結果としての景気も変わっていくというのは当然のことではないでしょうか。
高度経済成長期を支えた方というのは、戦争が終わり、人やものがない時代を子供として過ごした方達です。家族を戦争で失い、孤独になった方もおられます。つまり本当の強さを備えておられた方達です。
だからこそ、彼らの経済活動が高度経済成長という結果になったのだと思います。こんなふうに考えると、現在の景気低迷の原因である経済の担い手は「弱い人間」だということです。
「戦争」は非惨です。誰も「戦争」を望んでいません。でもこの非惨で苦しく、多くの犠牲者を出し、敗北した戦争がなければ、今の日本経済の発展はなかったと思います。
こんなふうに思えるのも、私が戦争を知らない世代だからだと思います。
そして、景気の低迷する現代において私の持っている結論です。
景気を良くするためにはまず、その担い手である人を変えること。人を強くすること。その方法は良く分かりませんが、今の経済対策では無理な感じです。
「まずは、教育や家庭の問題から解決しないと、人は本当に強くならないのでは?」
そう思える今日この頃です。

